アメリカ制作のドラマ『将軍(SHOGUN)』は、壮大なストーリーや魅力的なキャラクターだけでなく、日本の歴史的背景にも深く根ざした作品です。
この記事では、舞台となる「戦国時代末期」とはどんな時代だったのかを、やさしく解説していきます。

歴史が苦手な方にも、簡潔にわかりやすく紹介します!
ドラマ『将軍』の時代背景:戦国時代末期とは?ざっくり解説

まずは、『将軍(SHOGUN)』の舞台である、日本の戦国時代とはどんな時代だったのでしょうか?
戦国時代末期は、日本の歴史の中でも特に激動の時代です。
戦国時代は、一般的に1467年の応仁の乱から始まり、1603年の江戸幕府成立までの約140年間を指します。
なかでも1600年前後には、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の「三英傑」が登場し、日本統一をめぐる大きなうねりが起こりました。

特徴的な出来事↓↓
・茶の湯や城郭建築など、日本独自の文化が花開く
・室町幕府が終焉を迎え、群雄割拠の時代に
・南蛮貿易やキリスト教伝来など、海外との交流が急増
・鉄砲の登場で戦い方が劇的に変化
この時代は、室町幕府の権威が衰え、各地の大名が独自に領土を支配し、互いに争う戦乱の時代でした。農民や商人も巻き込まれ、社会全体が大きく変動した時期でもあります。
年表で見る戦国末期の主な出来事
年代 | 出来事 | 備考 |
---|---|---|
1573年 | 室町幕府の滅亡 | 織田信長が将軍を追放 |
1582年 | 本能寺の変 | 明智光秀が信長を討つ |
1590年 | 小田原征伐 | 豊臣秀吉が全国統一を達成 |
1600年 | 関ヶ原の戦い | 徳川家康が勝利、天下人へ |
1603年 | 江戸幕府成立 | 戦国時代の終焉 |

『将軍(SHOGUN)』は戦国時代終盤の関ヶ原の戦い前夜からはじまります。
【三英傑とその功績まとめ】

三英傑(さんえいけつ)とは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人の戦国武将を指す名称です。
武将 | 特徴/功績 |
---|---|
織田信長 | 戦国時代を切り開いた革命児。大胆な戦術と破壊的な改革を行い、敵も味方も驚かせた存在です。 |
豊臣秀吉 | 農民出身から天下人へ。日本統一を成し遂げたカリスマリーダーで、太閤検地や刀狩りなど制度面の整備にも貢献。 |
徳川家康 | 長期的な視点で物事を見極め、最後に天下を取った粘り強い戦略家。江戸幕府を開き、260年以上の平和を築きました。 |

ドラマ『将軍』に登場する、真田広之演じる吉井虎永は、徳川家康がモデルの武将です。
戦国時代の終盤は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった三英傑が登場し、日本統一への道が進んだ時期です。
1573年に織田信長が室町幕府を滅ぼし、実質的な支配者となりました。
その後、豊臣秀吉が全国統一を果たし、1590年には関東の後北条氏を滅ぼしました。
しかし、秀吉の死後、再び権力争いが激化し、1600年の関ヶ原の戦いで徳川家康が勝利。
これにより、戦国時代は終焉を迎え、江戸時代へと移行しました。
戦国末期の主な戦いと出来事

ドラマ『将軍』と実際の戦いや出来事をリンクしてみると面白いかも!
長篠の戦い(1575年)

織田&徳川軍 vs 武田軍→織田&徳川軍の勝利
織田信長と徳川家康の連合軍が、武田勝頼の騎馬軍団を鉄砲隊で撃破した戦いです。
この戦いは、3000挺の鉄砲と三段打ちが特徴で、戦術の革新を象徴する出来事として知られています。
小田原征伐(1590年)
豊臣秀吉が関東の後北条氏を攻め、全国統一を果たした戦いです。
これにより、戦国時代の大名たちの独立性は終わりを迎えました。

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関ヶ原の戦い(1600年)

徳川家康 vs 石田三成→徳川家康の勝利
豊臣秀吉死後、幼い後継ぎ豊臣秀頼を支えていた五大老の筆頭、徳川家康と五奉行の筆頭、石田三成の間で行われた天下分け目の戦いです。
家康の勝利により、江戸幕府の基礎が築かれました。
戦国末期の外国との関係
戦国時代の終盤、日本はポルトガルやスペインなどの西洋諸国と接触を持ち、鉄砲やキリスト教が伝来しました。
特に、キリスト教は一部の大名や民衆に受け入れられ、教会や学校が建てられるなど、文化的な影響も大きかったです。
しかし、豊臣秀吉や徳川家康は、キリスト教の布教活動を警戒し、禁教令を出すなど、外国との関係は複雑でした。
『将軍(SHOGUN)』時代の文化・生活・外交もチェック!
【戦国時代の文化・技術の特徴】
分野 | 特徴 |
---|---|
建築 | 城郭建築が発展(安土城、大坂城など) |
茶道 | 千利休がわび茶を大成 |
演劇・芸能 | 能や狂言などの庶民文化が広まる |
外交 | 南蛮貿易・キリスト教の伝来 |
軍事 | 鉄砲の普及・集団戦術の進化 |
戦国時代の終盤には、茶道や能楽、絵画などの文化が発展しました。
また、城下町の整備や市場の発展により、商業も活発化しました。
この時代の文化や社会の変化は、後の江戸時代の基盤となりました。

侘茶(わび茶)とは、「詫び寂び(わびさび)」の「詫び」を重んじた茶の湯のこと。質素や自然の美しさ、時間の静寂さなど日本独自の趣を大切にする文化を大切にしていて、原題の茶道の根源になっています。
ドラマ『将軍』の背景としての戦国時代
ドラマ『将軍』は、1600年前後の日本を舞台に、外国人の視点から戦国時代の日本を描いています。
この時代背景を理解することで、ドラマの登場人物の行動や社会の仕組みがより深く理解できるでしょう。
戦国時代の終盤は、日本が大きな転換期を迎えた時期であり、そのダイナミックな変化がドラマの魅力を一層引き立てています。
▶『SHOGUN 将軍』のあらすじ・キャスト情報が知りたい方はこちら
まとめ:戦国末期を知ると『将軍』がもっと面白くなる!
戦国末期は、日本が統一へと向かう激動の時代で、大河ドラマや日本の歴史映画で数々描かれている時代です。
戦国時代末期は、まさに日本史上最大級のドラマティックな時代。
この時代は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった英雄たちが登場し、政治や社会、文化に大きな変革をもたらしました。
この背景を知ると、ドラマ『将軍』という作品がより深く理解でき、キャラクターたちの選択や葛藤にもリアリティを感じられます。
歴史好きはもちろん、ドラマファンにもぜひおすすめしたい知識です。

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