2024年に配信された海外ドラマ『将軍(SHŌGUN)』は、ジェームズ・クラベルの1975年の小説『将軍』を原作としています。
このドラマは、戦国時代の日本を舞台に、異文化交流や権力闘争を描いた壮大な物語で、エミー賞やゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞。
いま、世界中が注目している海外ドラマです。
しかし、原作とドラマではいくつかの違いが存在します。
本記事では、ネタバレを避けつつ、原作とドラマの主な違いをわかりやすく解説します。
原作ファンの方も、ドラマから入った方も、ぜひ参考にしてください。
『将軍』原作とドラマの基本情報
原作小説『将軍/Shōgun』
- 著者:ジェームズ・クラベル
- 出版年:1975年
- ジャンル:歴史小説
- 概要:17世紀初頭の日本を舞台に、イギリス人航海士ジョン・ブラックソーンが日本文化と出会い、将軍の座を巡る権力闘争に巻き込まれていく物語。

日本でも1980年と2024年に翻訳された本が出版されています。
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ドラマ『将軍(SHŌGUN)』
- 制作:FX Networks
- 配信開始:2024年
- 話数:シーズン1:全10話
- 配信プラットフォーム:Disney+
- 概要:原作小説を基に、戦国時代の日本を舞台にした歴史ドラマ。
『将軍』原作とドラマの5つの違い

ドラマ『将軍』と原作小説の違いをざっくり5つにまとめてみました。
違い① 複数の視点から描かれる物語
原作小説では、物語の大部分がジョン・ブラックソーンの視点で進行します。彼の内面描写や文化的な衝撃が詳細に描かれており、読者は彼と共に日本文化を体験します。
一方、ドラマ版では、ブラックソーンだけでなく、吉井虎永(徳川家康をモデルとしたキャラクター)や戸田まり子(細川ガラシャをモデルとしたキャラクター)など、複数のキャラクターの視点から物語が描かれます。
これにより、私たち視聴者はより多角的に物語を理解し、各キャラクターの内面や動機に共感しやすくなっています。
違い② 女性キャラクターの描写の深化
原作小説では、女性キャラクターの描写がやや控えめで、男性中心の物語構成となっています。
ドラマ版では、戸田まり子をはじめとする女性キャラクターがより深く描かれています。
彼女たちは、物語の中で重要な役割を果たし、自身の信念や葛藤を持つ強い人物として描かれています。
共感しやすいキャラクター像となっています。
約50年前の小説ですが、現在の私たちが見ても引き込まれていくこと間違いありません。
違い③ 言語と文化の壁の描写
原作小説では、言語の壁や文化の違いによる誤解や混乱が物語の中心的なテーマの一つとして描かれています。
ドラマ版では、登場人物が話す言葉はほぼ日本語で、外国語に字幕が付けられています。
海外ドラマでありがちな「違和感」を感じることなく、ダイナミックな大河ドラマのように物語に没入することができます。
また、文化の違いによる衝突や理解の過程も丁寧に描かれており、異文化交流のテーマがより深く掘り下げられています。
違い④ 歴史的背景の再現性
原作小説は、フィクションとしての面白さを重視しており、史実との整合性よりも物語の展開を優先しています。
ドラマ版では、当時の日本の風習や建築、衣装などを忠実に再現し、歴史的なリアリティを追求しています。
1話当たり数十億円といわれる制作費がつぎ込まれており、戦国時代の日本の雰囲気をよりリアルに感じることができ、物語への没入感が高まっています。
違い⑤ キャラクターの運命の違い
原作小説とドラマ版では、一部のキャラクターの運命や物語の展開に違いがあります。
例えば、原作ではあるキャラクターが自ら命を絶つ場面がありますが、ドラマ版ではその描写が変更され、異なる結末が描かれています。
ドラマ『将軍』は、物語のテーマやメッセージが微妙に変化し、視聴者に新たな解釈を促しています。
まとめ:原作とドラマ、それぞれの魅力
『将軍(SHOGUN)』は、原作小説とドラマそれぞれに異なる魅力があり、どちらも深く味わえる作品です。
- 原作は、異文化との出会いを主人公の視点から丁寧に描き、読者自身が17世紀の日本を旅しているかのような感覚に。
- 一方のドラマは、映像美や音楽、時代考証にこだわり抜き、登場人物の内面や人間ドラマを重層的に表現しています。
特にドラマ版は、視点人物の多層化や女性キャラクターの存在感、歴史的リアリティの再現といった点で、現代人に響く構成になっており、原作を知る人にも新鮮な驚きを与える内容に仕上がっています。
もし原作を読んだことがない方は、ドラマから入ることで日本文化や戦国時代への興味がより一層深まるはずですし、逆に原作ファンの方は、映像化された世界を通じて新たな視点で物語を味わうことができます。
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